ネット銀行に「5年ルール」「125%ルール」はある?変動金利について解説

公開日:2023/09/15   最終更新日:2024/05/15

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変動金利ローンには「5年ルール」「125%ルール」というルールがあることをご存じでしょうか。これらのルールは変動金利でローンを利用している人が急な金利の上昇で返済困難に陥らない為のものです。ここでは「5年ルール」と「125%ルール」について、メリットとデメリットの両面から詳しく解説します。

そもそも「5年ルール」とは?

「5年ルール」は、急な金利の上昇によって返済できなくなることを防ぐためのルールです。ローンの金利タイプには固定金利(全期間型・期間選択型)と変動金利があります。全期間固定型の固定金利は返済の全期間にわたって金利が固定となるため、返済完了まで同じ金額の返済を続けていきます。

一方で変動金利は金利の変動によって返済額が変わります。固定金利は将来的な金利変動によって返済額があがるリスクは変動金利より抑えられますが、一般的に変動金利と比べて金利が高く設定されています。変動金利は金利変動によるリスクはあるものの低金利でローンを組むことができます。

「5年ルール」は本来であれば返済額があがる金利上昇の状況においても5年間は毎月の返済額が変わらないというものです。注意が必要なのは返済額が同じでも元金と利息の支払い額の内訳は変更されるという点です。例えば毎月8万円を返済していてその内訳が元金6万円、利息2万円だったものが、元金5万円、利息3万円に変わるイメージです。

内訳の変更は特に通知されるわけではないため、ルールの適用によって利息割合が増えていることに、返済している本人は気がつかないケースもあるので注意が必要です。金利が上がっても予定通り完済するためには、繰り上げ返済で元本を減らすことも検討しましょう。放置すると老後に多額のローン残高が残るリスクもあります。

「125%ルール」ってなに?

「125%ルール」は、5年ルールが終わった後の金利見直し時に返済額が上がったとしても、もともとの返済額の125%を返済額アップの上限とするルールです。例えば毎月8万円の返済を行っていた場合、金利上昇によって変更される返済額の上限は10万円ということになります。

注意点としてはすべての金融機関で「5年ルール」「125%ルール」が適応されているわけではないということです。一部のネット銀行ではルールの採用を行っていないので、変動金利でローンを組む際は事前に確認をしておきましょう。

また「5年ルール」「125%ルール」が使えるのは元利均等返済の場合のみで、元金均等返済を選択している場合は適用できないということも覚えておきましょう。

変動金利のメリット・デメリット

住宅ローンを組む際、固定金利と変動金利で迷う方は多いでしょう。2020年に住宅金融支援機構が実施した住宅ローン利用者調査では、変動金利を選んだ人の割合が62.9%とやや固定金利より優勢となっていました。

変動金利の適用金利は半年ごとに短期プライムレートに連動して見直しが行われます。多くの金融機関では4月と10月に見直しが実施され、翌々月から適用が開始されます。

変動金利にはどのようなメリットとデメリットがあるか知識をつけることで、後悔しない金利タイプ選択ができます。

変動金利のメリット

変動金利は市場の金利変動に応じて変化するため、金利が低下した場合に低い金利で借り入れることができます。これにより、返済額を減らすことができるので、ローンの返済負担を軽減することができます。金利が低下すると、返済期間を変えずに毎月の返済額を維持することで、元本の返済比率が高まります。

結果として、返済期間が短縮され、借り入れを早く完済することができるのです。積極的に繰り上げ返済をしていきたいと考えているなど、なるべく早く完済したい場合には変動金利の方が向いている可能性があります。

変動金利のデメリット

ただし、変動金利にはメリットだけではなくデメリットもあります。変動金利は市場の変動に応じて変化するため、金利が上昇した場合には返済額が増加する可能性ももちろんあります。

これにより、予想外の返済負担が生じる可能性があります。変動金利の場合は、将来の金利変動によって返済額が変化するため、長期的な返済額の予測が困難です。予算計画やキャッシュフローの管理は難しくなります。

ネット銀行に変動金利はある?

ネット銀行でも変動金利のローン商品は数多く用意されています。変動金利を選ぶのは金利重視の方が多いので、特に金利が安い傾向にあるネット銀行を選ぶ方も多いです。

前述のとおり「5年ルール」「125%ルール」を採用していないネット銀行もあるので、選ぶ際はルールが適用されるか確認しておくことをおすすめします。

まとめ

ローンを組む際に半数以上が選択している変動金利ですが、固定金利がいいか変動金利がいいかは人それぞれ状況によって異なります。「5年ルール」「125%ルール」は変動金利を選択する際に知っておくべき知識のひとつです。判断材料のひとつとしてください。このルールがあったとしても急激な金利上昇が続いた場合は未払い利息が発生する可能性もあります。金利タイプの特徴とルールの仕組みについて理解したうえで、ご自身にあったものをお選びください。

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