ネット銀行にはどんな種類がある?活用時に注意したいポイントも解説

公開日:2022/06/01  

どんな種類

近年、手数料の値上げや金利の引き下げから、メガバンクからネット銀行に乗り換える人が増えつつあるといわれています。また、ネット銀行独自のサービスによってさまざまな特典が得られるケースも少なくありません。ネット銀行の利用を検討している人に向けて、注意すべきポイントや、改めて確認しておきたいメリットを解説します。

ネット銀行にはどんな種類がある?

一口に「ネット銀行」と言っても、運営する銀行の形態や特徴によって3つの種類にわけられます。混同しやすいため、一度それぞれの違いを確認しておきましょう。

ネットバンキングだけを行っている銀行

たとえば、三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資した「じぶん銀行」、楽天株式会社の子会社である「楽天銀行」、ソニーファイナンシャルホールディングス傘下にある銀行が運営する「ソニー銀行」があげられます。

利用者と対面する店舗を持っていない特徴があり、メガバンクや大手企業が母体・出資しているケースが多いです。一般的に、通帳は発行されず、アプリや専用サイトにて管理します。

ネット支店を持つ銀行

実店舗を持つ銀行が、来店を必要としないインターネット上に開設した支店をネット支店といいます。実店舗や窓口がなく、インターネットやコンビニATMなどで入出金・振込・取引明細照会などを行うことが可能です。銀行によっては、ネット支店にも複数の支店があり、それぞれ特典が異なることがあります。

実店舗を持つ銀行のインターネットサービス

ゆうちょ銀行のインターネットサービスなどがあげられます。すでに銀行口座を開設している場合も、新たに口座を開設する場合も、インターネットサービスの利用を申し込む必要があるケースが大半です。

ネット銀行を活用する利点

ネット銀行は近年急増傾向にあり、比例して利用者も増加しています。利用者が増加する理由のひとつである、ネット銀行を活用する利点は以下のとおりです。

ネット操作でさまざまな手続きが完結できる

振込・入出金などすべてインターネット上で行えます。実店舗に足を運ぶ必要もなく、いつでも利用できることから、利便性が非常に高いです。とくに実店舗のない銀行は、口座開設手続きもインターネット上で行えます。実店舗が近くにないものの、金利がよい銀行などを自由に選択できるでしょう。

金利が比較的高い

一般的な実店舗を持つメガバンクの預金金利と、ネット銀行の預金金利を比較すると、場合によっては10倍ほどの差があるケースも少なくありません。ネット銀行にはそれぞれ独自のサービスがあり、それらを組み合わせて利用することで、さらなる金利アップや特典が得られることもあります。

ATM手数料や振込手数料を安く抑えられる

実店舗のあるメガバンクと比較すると、ATM手数料が安い傾向にあります。銀行によっては、利用時間帯で手数料が変動することは少なくありませんが、ネット銀行では一律であることが多いです。さらに、特定の条件を満たせば、入出金の手数料や振込手数料が無料となることもあります。

提携しているショップなどの利用で得をする

ネット銀行では、利用頻度・預金額などで手数料が無料となる回数が増えたり、提携しているネットショップで得られるポイントが増えたりと、さまざまな特典が得られることも。ネット銀行の利用でお得に買物ができたり、お得に振込ができたりするでしょう。

ネット銀行を活用する際に注意するべきポイント

ネット銀行にはメリットが多い一方で、注意すべきポイントがあります。ネット銀行の利用を検討する際は、注意すべきポイントをしっかり把握してから判断しましょう。

引落口座や振込口座に設定できないケースがある

ネット銀行は必ずしも、引落口座や振込口座に設定できるとは限りません。場合によっては、ネット銀行以外の銀行口座を用意する必要が生じるなどの手間が生じる恐れがあります。住宅ローンの審査にも影響するケースもあるため、ネット銀行ひとつにまとめた場合は注意が必要です。

ネットワーク障害やメンテナンス時間など使用できない時間がある

ネット銀行は、24時間365日利用できると考えている人は少なくありません。しかし、急なネットワーク障害や定期的に行われるメンテナンス時は、一時的にサービスが利用できなくなります。

メンテナンスは事前にアナウンスが届くため、きちんと把握しておきましょう。とはいえ、実店舗のある銀行でも利用不可の時間帯や日にちが、全くないわけではないので、それほど大きな問題にならない可能性もあります。

セキュリティの問題

IDやパスワードの管理には、充分注意する必要があります。とくにスマートフォンの紛失などには注意しましょう。また、詐欺サイトにも注意する必要がある点は、実店舗での利用にはないリスクといえるかもしれません。

 

ネット銀行は、実店舗に行く必要がありません。スマートフォンやパソコンで手続きできるため、利便性も非常に高いといえます。さらに、実店舗に行く必要がないことから、金利や特典といった自身に適したメリットのみに着目して気軽に口座開設できるでしょう。デメリットとなる注意すべきポイントをしっかりと把握し、上手にネット銀行を活用することをおすすめします。とくにセキュリティ面には十分注意しましょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

「おまとめローンって、どんなサービスなの?」 「毎月の返済負担が軽減するってほんと?」 「注意点が知りたい!」 このように、おまとめローンに関する疑問を抱えている方は少なくありません。ひと言
続きを読む
インターネット専業であるネット銀行は2000年代に大きく拡大しました。銀行通帳は発行されず、パソコンやスマホを通じて取り引きできるため、従来型の銀行のように店舗に行く必要がありません。しかし
続きを読む
銀行の貯蓄用口座はどのようにして選んでいますか?「大手だから何となく」と特段理由なく選んでいる方もいるでしょう。しかし、20年・30年前と比べて預金金利はかなり低くなっています。普通預金口座
続きを読む