今さら聞けない!普通預金と定期預金の違いについて簡単に解説!
銀行預金でよく使われるのは「普通預金」と「定期預金」の2つです。普通預金で給与を受け取っている方も多いでしょう。しかし、どちらがどのように違うのかご存じない方もいるでしょう。そこで、普通預金と定期預金の違いを簡単に解説します。普通預金と定期預金のどちらを利用するか迷っている方は、参考にしてください。
普通預金と定期預金とは
「普通預金」「定期預金」これらの名前を聞いたことはあるものの、明確な違いについて知らない方もいます。今さら聞けない普通預金と定期預金について解説します。
普通預金
普通預金とは入出金が自由にできる預金のことです。いつでも自由に預けたり引き出したりできるため、普段使いとして利用している方も多いでしょう。給与を受け取っている方もいれば、水道光熱費などの引き落とし口座に指定している方もいます。
定期預金
定期預金は預入期間が決まっている預金のことです。普通預金と比べ、一般的に金利は高くなっています。期間は1ヵ月から10年ほどで、満期になれば引き出し可能です。満期になる前の解約は原則できないことも多いと考えましょう。なお、固定金利であれば、数年後に業界全体の金利が下がっても契約時の金利が満期まで適用されるため、金利が低くなるなどの影響を受けません。
定期預金のメリット・デメリット
「普通預金よりも定期預金のほうがお得かな?」と思う人も多いでしょう。お得ではありますが、デメリットもあります。「定期預金で失敗した!」と後悔する前に、メリットとデメリットをしっかりと理解しておきましょう。
定期預金のメリット
定期預金のメリットは、普通預金に比べて金利が高いことです。2022年12月時点のメガバンクの金利は年利0.001%のものも多く、100万円貯金しても約10円しか利息は発生しません。しかし、定期預金となれば低くても年利0.002%程となり、ネット銀行であれば年利0.1%代になることもあります。普通預金と比べると2倍以上お得になることもあるため、お金を増やしたいのであれば定期預金がおすすめです。
定期預金のデメリット
普通預金よりも多く利息がつくのが定期預金のメリットですが、普通預金のように自由に引き出せません。満期前の解約は原則不可であるため、10年定期を契約すれば10年後までお金を引き出せなくなってしまいます。そうすると、まとまった額のお金が必要なときに使えません。貯蓄用口座に充分な残高があれば問題ありませんが、定期預金を契約したばかりのときにタイミング悪くお金が必要になると、生活が苦しくなってしまいます。
選ぶなら金利の高いネット銀行
定期預金にすれば普通預金よりも金利は高くなりますが、メガバンクで契約してもあまり利息は期待できません。たとえば金利が年利0.002%であったとしても、100万円を10年間あずけて約200円にしかならないからです。キャンペーンによってはこれよりも金利が高くなることもありますが、業界全体で低い状態が続いているため期待はできないでしょう。
この場合、ネット銀行がおすすめです。ネット銀行はメガバンクよりも金利が高い傾向があります。たとえば、好評のネット銀行は以下の3つです。
東京スター銀行
東京スター銀行の「スターワン円普通預金」は金利が年利0.020%ですが、給与受取口座もしくは年金受取口座に指定するだけで年利0.40%まで金利をアップできます。給与の受け取り口座を指定できるのであれば、東京スター銀行がおすすめです。
楽天銀行
楽天銀行は普通預金の金利が年利0.02%、マネーブリッジを利用すれば年利0.10%までアップできます。振り込みや引き出しなどの回数とステージに応じて楽天ポイントがつくため、楽天市場でよくお買い物をする方にとってはうれしいサービスです。
なお、マネーブリッジの優遇金利が適用されるのは残高の300万円以下の部分のみです。300万円以上の部分については年利0.04%が適用されます。それでも普通預金の2倍高いため、楽天銀行での預け入れはマネーブリッジの利用がおすすめです。
住信SBI銀行
住信SBI銀行の定期預金の金利は、一律年利0.02%となっています。ほかの銀行と比べてそこまで高くはありませんが、目的別に口座を分けて管理できる点が特徴です。目的別口座で定期預金を作成すれば、目的に応じて資産形成できます。
まとめ
今さら聞けない普通預金と定期預金の違いを解説しました。普通預金は自由に出し入れできるものの金利が低く、一方で定期預金は満期になるまで引き出せませんが普通預金より金利がやや高いことが分かったでしょう。しかし、メガバンクに預けても金利が低いためあまり利息はつきません。しっかり貯めたいのであれば、高金利のネット銀行を選ぶとよいでしょう。銀行によってはグループサービスの連携で金利が高くなったりポイントがついたりすることもあるため、自分に合った銀行で口座を開設してください。